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2つの世界の番人

アクリルや貴金属といった素材や動きのあるエレメントから成る神秘的なキネティックアートで有名な韓国人アーティスト、チェ・ウラム氏の 作品は、20年間に渡って見る人々を魅了しています。彼の作品のひとつであるこの「Custos Cavum」(穴の番人)という架空の生物には、マクソンのモータによって生命が吹き込まれています。

チェ・ウラム氏のすべての作品は、それぞれのストーリーをもっています。彼にとって、作品の背景となるこうしたストーリーは、作品そのものと同じぐらい重要な位置を占めています。もちろん、この「Custos Cavum」にも独自のストーリーがあります。「昔々、世界は2つあり、それぞれの世界は無数の小さな穴を通して繋がっていた。穴を通して2つの世界が呼吸をしているかのようであった。しかしそれらの穴は、ともすれば閉じてしまいそうになりがちであった。そのため、それぞれの世界の穴にCustos Cavumと呼ばれる番人がおり、穴を開ける役割をしていた。彼らはアザラシのような形をおり、その大きな前歯を使って、穴が再び閉じてしまうことを防いでいた」。

チェ・ウラム氏の手で作り出されたこのような番人の作品は数点ありますが、展示されているのはいずれも皮膚はなく骨格だけの姿です。それは、時の流れの中で人間が「Custos Cavums」の存在を信じることをやめてしまい、そのためにこうした番人たちは現在ではもう滅びてしまったからだとアーティストは説明しています。それでもこの番人は大きな身体を定期的なリズムで上下させ、まだ息をしているかのように見えます。骨格から上へ延びる幾本ものロープ状の要素も、ゆらゆらと揺れる様子が見て取れます。まるで生きているかのような印象を与えるために、チェ・ウラム氏はマクソンのモータを使用しました。採用されたのはブラシ付きRE-maxモータ17台です。これらを適切なギアヘッドと組み合わせることで、Custos Cavumのゆっくりとした柔らかな動きが作り出されているのです。このような美的 美的効果を生み出すには、非常に高い精度のモータが必要となります。また、この機械的な架空の生物をよりリアルに表現するため、連続運転するDCモータの動作には高い信頼性が求められます。この点でも、コアレス巻線を備えたマクソンドライブは最大90%という高効率を実現しています。

チェ・ウラム氏はこの穴の番人のような硬質の生き物をモチーフにした作品を多く手がけており、その形状が何であれ、何かしらの動きをするという特徴を持っています。1970年にソウルに生まれ、ソウルで芸術を学んだ後、現在では様々な専門分野のスタッフから成るチームを作り、自分の思い描くビジョンを現実にするという非常に困難な作業を共同で行っています。ゆったりと繊細な動きをもつ彼の作品は、チェ・ウラム氏自らが構想、プログラミングした独自の機械的システムによって制御されています。

 © maxon motor ag

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