ID-Teaser-Rebrush-Company-Pic

空高く活躍: マクソンドライブシステム搭載 カメラスタビライザー

上空から撮影した写真は、数多くの業界・企業に大きなメリットをもたらす可能性を秘めています。地上からは認識できないものでも、たいて いの場合、上から見れば明らかになります。そのためのカメラスタビライザーシステムに使用されているのがマクソンのドライブシステムです。

たとえば、鉱業(採掘)企業は鉱山を上空から調査し、石油やガスの生産事業会社は上空から掘削装置を、エネルギー供給業者は高圧電線をチェックします。これらの作業には共通した大きな問題があります。それは、しばしば厳しい環境条件のもとで、向かい風、乱気流の発生、またカメラを運ぶ航空機の振動などに対して、カメラを安定した位置に維持する必要があるということです。このとき、カメラを安定させるために使用されているのが、高精度で作動するカメラジンバルです。このカメラジンバルは安定して水平な環境を提供し、ユーザーは何の障害もなしに最高のクオリティーの航空写真を撮影することができるのです。

ニュージーランドのウェリントンに拠点を置くPhoto Higher社は、垂直離陸式の無人回転翼機に使用する高精度カメラジンバルのエンジニアリング、開発、そして製造を専門に行ってきました。Photo Higher社の懸架システムは、その軽量性、フレキシブルな動作性、そして高い安定性において突出しています。デバイスの中核をなしているのは、スタビライザープラットフォームのドライブユニットです。同社はこのドライブユニットにブラシレスのDCサーボモータを使用しています。ドライブユニットに対するもともとの必要条件の仕様は、40 rpm、出力トルク 2 Nmの、バックラッシュのないサーボモータ、ギアヘッドの組み合わせでした。また、モータとギアヘッドの総重量は100 gまで、全長は50 mmまでとされました。

長時間の探索飛行に適したエネルギー効率
無人飛行機の用途では、エネルギー消費が重要な課題となります。高電力密度で高効率なマクソンのブラシレスDCサーボモータは他のモータに較べてエネルギー消費が少ないため、無人飛行機がより長い時間、飛行することができるのです。様々なドライブユニットを用いて試験が行われました。アングルギアヘッドも試用されましたが、結局重過ぎることがわかり断念。こうした試行錯誤の末、最後に見つかったのが、フラットなブラシレスDCサーボモータであるmaxon EC 32 flatによってカメラジンバルを直接駆動させるという理想的な解決方法でした。顧客のニーズに合わせたこのドライブシステムは薄型でコンパクトな形状で、回転数・トルクの必要条件を満たしています。しかし、最も重要なのはバックフラッシュのない出力でした。それによって、このドライブシステムはカメラジンバルでの使用における完璧なソリューションとなったのです。またこの新たな構造においては、使用するカメラのブランドやモデルに関係なく、エンドユーザーがカメラジンバルをいつでも再調整し、システム全体の重心を設定できるようになっています。システムのバランスが良好であれば、DCサーボモータが最小のエネルギー消費でスピーディーな加速および応答挙動を実現します。

様々なカメラジンバルに用いられるブラシレスのDCサーボモータに加え、Photo Higher社はカスタムメイドのマクソンサーボコントローラもDCモータに使用しています。基板形状、制御パラメータ、ゲインやコネクタといった要素は、この用途の特殊な使用条件に適合されています。Photo Higher社のモデルシリーズであるAVとHaloのカメラ懸架システムは、シビアな要求条件が課される用途向けに開発されています。このため、このシステムは動画撮影にも使用可能です。ユーザーはこれを無人飛行機と組み合わせることにより、高解像の航空写真およびジオデータを取得できます。無人飛行機の他に、ヘリコプター、飛行船、起重機、ボートなどもカメラジンバルの使用プラットフォームとして適しています。

 © maxon motor ag

お問い合わせ

マクソンジャパン株式会社

東京都新宿区新宿 5-1-15〒 160-0022日本
03-3350-4261 03-3350-4230
お問い合わせ