ID-Teaser-Rebrush-Company-Pic

模型制作にも活躍、ミニチュアサイズのキャタピラ

マクソンの駆動装置は模型の分野でも重要な役割を担っています。例えば、走行可能な模型機関車の多くにマクソンが使われています。 しかし模型の世界にはもっと驚嘆すべき出来事があるのです。例えば、模型作りの愛好家、スイス中部出身のマルセル・ジグリスト氏の手による黄色いCATト ラクターショベル。ジグリスト氏は約2年の間に、1/8スケールのTrax Cat 983Bトラクターショベル模型を3台製作しました。このミニサイズのパワーショベルを動かすのはマクソンです。

黄色の巨体でおなじみのキャタピラ機を見れば、どんな男性でも子供心をもくすぐられるものです。スイス中部に住むマルセル・ジグリスト氏も、トラクターショベルの模型を製作することに何よりも熱中していました。しかし、ジグリスト氏のCATトラクターショベルは単なる模型にとどまりませんでした。分解組立図付きの原型の交換部品表と実物のCATショベルの写真と寸法を参考にして十分に下調べした後、ジグリスト氏は遠隔操作が可能な小型ショベルカーの設計と製作を開始しました。 8カ月にわたる熱心なCAD設計作業の結果、1/8スケールの製図第1号が完成しました。この模型は長さ105cm、幅38cm、高さ44cmで、重さはおよそ70キロになる計算でした。

CATの心臓部:駆動装置と電子機器
設計の初期段階でジグリスト氏はモータとギアヘッドを検討し、このプロジェクトにはマクソン以外には考えられないという結論に至りました。現物のトラクターショベルでは平歯車式の駆動方法がとられていたため、これを模型に採用することは最初から決まっていました。各牽引側には150 WのマクソンDCモータが2台、歯付きベルトによって連結され、減速比20/1のウォームギアによって直角に配置されます。これによってトラクターショベルのパワフルな駆動が保証されます。電子部品としては、模型トラック用のコントローラが取り付けられました。この電圧は12Vで、50Aの2倍の走行電流となります。電子系統のメンテナンスが容易であることは、製造の基本条件のひとつでした。そのため油圧系統および電気系統はすべて引き出し方式で組み立てられており、非常時には油圧ケーブルを簡単に取り外して、装置全体を取り出すことができます。

このキャリアシステムには、モータ付き油圧ポンプ、油圧モータ用コントローラ、注入口付きオイルタンク、ベンチレーションがあります。2番目のコンポーネントは、さまざまな機能用のサーボ機構付き油圧バルブです。スピーカを含むサウンドモジュールSMX一式もこのユニットに取り付けられています。電源供給は電圧12V (12A/h) の2個のバッテリブロック (Ni-MH) によって行われ、トラクターショベル模型を最大1時間運転することができます。トラクターショベルのすべての部品の塗装が終わったら、組み立てを開始します。トラクターショベルの3台の模型のうち最初のモデルは、わずか13カ月後に完成しました。試運転も成功し、その成果が確認されました(図1、3、4を参照)。その後3カ月も経たない間に2番目のモデルが完成し、3番目のモデルの完成にも3カ月かかりませんでした。

「このプロジェクトが特に面白かったのは、当初このモデルに合う既存のパーツを何も購入できなかったことです。信頼できる設計書を作成するために計画、測定、製図することは、非常にやりがいのあるチャレンジでした。スペア部品に関する参考文献はあったものの、私は今、誇りを持ってこう言えます。これは私が1人で開発したのだ、と。」と、マルセル・ジグリスト氏は語っています。

 © maxon motor ag

お問い合わせ

マクソンジャパン株式会社

東京都新宿区新宿 5-1-15〒 160-0022日本
03-3350-4261 03-3350-4230
お問い合わせ