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0.1秒の差が決め手

トライアスロンやタイムトライアルの人気は日々高まっています。1秒を争うレースでは、電子変速機などの最新技術を駆使したコンポーネン トが重要なカギを握ります。イタリアの自転車部品専業メーカー「カンパニョーロ」は長年に渡る開発の末、電子変速機EPS (Electronic Power Shift)を完成させました。この変速機に搭載されたマクソンは、わずか10分の1秒以内という変速スピードの実現に一役買っています。

自転車レースの3つの「グラン・ツール」のひとつである「ブエルタ・ア・エスパーニャ」は、ツール・ド・フランスとジロ・デ・イタリアに次いで重要視されている国際的なステージレースで、3週間で3282 kmを走行します。前回は優勝したアルベルト・コンタドール(STB)に続き、モビスター・チームに所属する同じくスペイン国籍のアレハンドロ・バルベルデがゴールして、表彰台に上りました。このときバルベルデが使用していたのが、カンパニョーロ製の電子式変速駆動システムです。しかし、このような成功に達するまでの開発の道のりは険しいものでした。

2011年11月、カンパニョーロのEPSが市場に登場しました。このシステムは、バッテリー、電子回路、シフトレバー、ワイヤ、駆動機構から構成されており、マクソンはフロントディレイラーとリアディレイラーに使用されています。リアディレイラーは最新式のフレームに合わせて一新され、モータもカスタマイズされました。必要とされる最高の精度と最小限の公差を実現するため、リアディレイラーでは小型化に重点が置かれ、電子システムでは微調整が行われました。この電子式変速システムでは、非常に正確なシフト精度、高い応答速度、必要な出力を得ることができます。機械式のシステムよりも素早い変速が可能で、フロントディレイラーの位置もより正確に調整できます。

シフトレバーを1回クリックするだけで、最小ギアから最大ギアまで一気にシフトアップできます。正確には、電動リアディレイラーがわずか1.5秒で11段の変速を行います。

正確な変速のための高精度なマクソン
モータは変速機の心臓部となり、ロードバイクのフロントディレイラーとリアディレイラーを動かす役割を果たします。DCモータに求められた条件は、まず小型であるということでした。しかしその一方で、高性能を実現するために高出力も必要でした。電子式変速機EPSには、特別設計のギアヘッドとネオジム磁石が装備された特注のREモータが採用されています。そしてリアディレイラーには、1段式ギアヘッド付きモータが取り付けられています。「マクソンのテクノロジーは、サイクルロードレースのどの過酷な環境条件も軽々とクリアしました。小型REモータの極めて優れた性能が活かされた電子式変速機は、市場の中でも非常にユニークな存在であると言えます。」こう説明するのはカンパニョーロの製品&マーケティンググループ長であるマルコ・カンパーニャ氏です。電子式駆動変速システム、スーパーレコードEPSとレコードEPSの発表後わずか9ヶ月後、カンパニョーロはアテナEPSシフトシステムを発表しました。これも機能面では同じですが、素材としては主にアルミニウムが使用されています。

 © maxon motor ag

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