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ドリル穴に磨きをかける

極めて小さい穴の仕上げ: Microcut社は、ニッチな市場での成功を体現しています。ベルンに拠点を置く同社のエンジニアは、機械の組み立てにマクソンのオンラインショップを活用しています。

ドリル穴の精密加工-こう聞いただけでは、何の変哲もないビジネス分野のようです。しかし、スイス・レングナウのMicrocut社はこの分野の技術を最高水準に高め、国際的に需要の高い専門家としての地位を確立しました。彼らの手法は「Microcutドリル穴サイジング」と呼ばれます。これは簡単に言えば、微小な穴の仕上げ加工です。また、ここで言う「微小」は「極微小」を意味し、サイズがマイクロメートル単位となることもしばしばです。最小の穴サイズは0.015ミリメートルと、人間の髪の毛さえも通らない細さです。「私たちの仕事は穴を開けることではありません。すでに開けてある穴の仕上げです」とMicrocut社のエンジニア、アドルフ・フォン・ブルグ氏は説明します。医療技術、グラスファイバー技術、自動車産業などの市場では特に完璧な穴が必要とされます。医療用カニューレやインジェクションノズル、マイクロエレクトロニクス分野での組立工具などがその例です。

簡単に言えば、このような加工方法は一種の研磨プロセスのようなものと言えるでしょう。業界用語では、これは「ホーニング仕上げ」と呼ばれます。よく知られているホーニング仕上げは、車のエンジンシリンダーの内面仕上げの技術です。この内径が完璧に円形で滑らかであってはじめて、ピストンがスムーズに上下に動くわけです。Microcut社は、これと同じ加工を極微小の世界で行っています。すでに開けてある穴に、穴の直径に合わせ、針状の棒または針金を差し込みます。これらの棒や針金にはダイヤモンド粒がはめ込まれていたり、液状のダイヤモンドサスペンションが一面に塗られていたりします。穴の内径で針金が高精度で回転し、縦方向に移動することにより、内径の拡大やセンタリングを行ったり、より正確な円形にしたり、滑らかに研磨したりします。

同社は、顧客の依頼内容に従って、レングナウの自社機械で工作物を加工します。しかし、本来のビジネスの主軸は、そのような加工を行う機械を開発し、世界中の顧客に販売することです。「何よりもまず、私たちは機械製造者ですから」とアドルフ・フォン・ブルグ氏は語ります。Microcut社は顧客の需要に合わせてカスタマイズした機械を年間で5~10台は出荷しています。「順調ですね。需要も高いです。また、数ミリメートル級の大きめの穴に私たちの技術が用いられるケースも増えてきています」

Microcut社は、自社開発の機械にマクソンのモータを愛用しています。「マクソンのコンポーネントを用いるのは我が社の伝統です」と語るのは、開発エンジニアのトーマス・コーラー氏です。長寿命、信頼性、精度のどれをとっても、マクソンのブラシレスDCモータは他の追随を許さないものであると同氏は考えています。Microcut社は、ギアヘッドやエンコーダ、そしてコントローラも、maxonから購入しています。同社購買担当でエンジニアでもあるアドルフ・フォン・ブルグ氏は、マクソンのオンラインショップをすでにしばらく前から利用しています。「大きな利点は、商品の在庫情報と価格を直接チェックできることです。ショップは使い勝手も良く、わかりやすく整理されています」また、同社のエンジニアたちは、コンポーネントをオンラインでカスタマイズしたり組み合わせたりできる機能も頻繁に利用しているそうです。「とても役に立つツールですね!」»

ちなみに、マクソンはMicrocut社にとってサプライヤであるだけでなく、顧客でもあります。同社はmaxonがゼクサウ工場で製造している小さなセラミック部品の穴仕上げも行っているのです。

 © maxon motor ag

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